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「主はその御民を顧みて」2021/12/6

「主はその御民を顧みて」  ルカ1:67~80
  この年もアドベントを迎えました。暗闇が深ければ光も良く見ることができます。神の恵みもそのような一面があります。主イエスが誕生した約2000年前のイスラエルの国も暗い時代の中にいました。希望をなかなか見出すことはできませんでした。ですが唯一の希望は彼らが信じていたメシヤ(救い主)の出現でした。
 今回の箇所は「ザカリヤの賛歌」または、「ベネディクトス」といわれているものです。「ベネディクトス」とは最初の「ほむべきかな」のラテン語です。構造的には、二つの部分からなっています。前半は68~75節。後半は76~79節です。前半の主題は「救い」です。後半は、その「救い」を備えるザカリヤの子ヨハネについての預言です。その中心は、「イスラエルの神、主が」、「その御民を顧みて、贖いをなし」ということです。 それはイスラエルの民だけでなく、彼らを通じて全世界の民にです。真のメシヤ、救い主である主イエスがもたらしたものは、すべての民の罪からの救いです。
 今回、特に心に留めたいのは「主はその民を顧みて」という「顧み」ということばです。ここで「顧みる」と訳されたギリシャ語は「訪れる、訪問する」という意味です。「心をかける、世話をする」とも言えます。自分とかかわった者のところに訪れて、どこまでも心をかけて世話をし、面倒を見るというイメージです。ここには人間に対する神の計り知れない愛があります。主イエスの生涯は「訪問」の生涯でした。ルカの福音書を見て行きますと主イエスが様々人の所に訪問されたことが記録されています。そのお姿は暗い時代にあってどれほど人々の心を打ったでしょうか。「人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」とあります。まさに真実の愛であり、世の光としての姿でした。
 最後に大切なことはこのアドベントの時期、この主イエスを覚え、心に受け入れ続けるということです。主イエスは今も私たちを顧み、訪ねてくださる方です。そしてその心のドアをたたき続けておられるのです。私たちはそのたたいておられる主の声を聞き続けましょう。