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「ととのえられた者 」 2022/10/30

「ととのえられた者 」   
 Ⅱテモテ3:10~17

この手紙はパウロがローマの獄中から愛弟子テモテに送ったものです。手紙を受け取ったテモテはエペソの教会を監督していました。エペソというのはトルコのエーゲ海要衝の地。古代地中海世界の大商業都市。十分に整えられた人となっていないと、素朴なテモテはこの大都会の困難な時代に太刀打ちできない状況にいたでしょう。
 「ととのう」ということば、流行っています。サウナと水風呂を繰り返すことによって、脳が整えられ大きな幸福感を得る。 また、高級時計のキャッチフレーズで「わたしが、ととのう」というのもありますね。パウロは、何によってととのえられよ、とテモテにいったのか。それは「聖書」です。サウナの暑さ冷たさの難行苦行によって整えられ、有用な人材となる、光り輝く装飾品で自分に自信を整える、そういうことではない、パウロやテモテと同じく私たちは「すべての良い働きにふさわしく」神のために、神の人と整えられたいと願っており、そのために聖書に親しみたいのです。
 聖書には神の温かさを感じます。「聖書はすべて神の霊感によるもので」とありますが、脚注にはこれは「神の息吹」と。昨日のライフラインで「いのち」とは、「息のあるうち」の略しているのだと聞きました。すなわち神は私たちに、ご自分の息吹を、いのちをくださったのですね。この温かさの中でなら、「教え、戒め、矯正、義の訓練」を素直に受けることができます。律法学者のエリートコースの厳しい光のともと、厳しく教育を受けたパウロ。そんなパウロもあたたかい光の中で主の息吹、イエスのいのちの息に触れ、変えられたのですね。
礼拝で開かれる聖書、月2回の読書会にも神の息吹がいっぱいです。日々の通読も幸いです。私のコロナストップの十日間のような休止符や、問題の壁の前で開く聖書。また、先週、先々週の聖会や特別な集会の時なども、神の息吹。良い働きにふさわしく十分に整えられた人となるために、聖書に親しみましょう。