「朽ちない冠を受けるために」

(Ⅰコリント９：２４～２７)

この夏はリオオリンピックが国内では甲子園などもありメダルや優勝をかけて熱戦が繰り広げられました。聖書でも競争で賞を得る者の事が書かれています。それは「朽ちない冠」という特別なメダルです。今回はこのことに心を留めましょう。

●朽ちない冠は永遠的なもの

朽ちる冠とは、古代オリンピックの当時、勝者に与えられたオリーブの冠を指しています。それは２、３日すると枯れてしまいました。聖書では「朽ちない冠」の他に「喜び、誇りの冠」(Iテサロニケ2:19)「義の栄冠」(IIテモテ4:8)「栄光の冠」(Iペテロ5:4)「いのちの冠」(黙示録2:10)がありますが、すべて永遠のものであることが特徴です。永遠とは「空しくならない」ものです。

●だれもが神さまから受けることができる冠

「賞を受けるのは一人だけです。」(２４)とありますが、聖書ではだれでもこの賞を受けることができます。「私たちは」(２５)とあるコリントの人々は決して完璧な人たちばかりではありませんでした。しかし、唯一の条件として主イエスを信じることです。私たちは、聖い神さまの前に罪人です。そんな私たちを、神様は憐れんでくださり、救いの道を開いてくださいました。御子キリストを十字架におかけくださり「永遠のいのち」をくださるのです。

●だからこそ私たちはしっかりとこの冠を獲得していきたい。

目標がないと、ひたむきに走ることは出来ません。パウロは、そのことをイメージしながら、はっきりと、その目標とは朽ちる冠である、と言っているのです。オリンピックは朽ちる冠のために走る、しかし、我々は朽ちない冠のために走るのだ。朽ちない冠とは、主イエスより与えられる永遠の命のことです。それは信じることによって与えられますが、大切なことは「信じ続ける」ということです。「走りなさい」(２４)とありますが、信仰のゴール「朽ちない冠」を目指して喜んで進んでいきましょう。

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