見つめてみませんか。心の内を」(ローマ7:15~25)2008/3/2
先日自衛隊のイジ―ス艦と漁船が衝突したことが報道されていました。
イージス艦には最新鋭の高性能レーダーがあり、遥か遠くまで鮮明に見出すことができます。
また同時にも何人もの訓練を受けた船員が見張りをしていました。
しかし、自分の懐に近づいた船を正確に把握することはできませんでした。
それは私たちにも当てはまるのではないでしょうか。
わたしたちは以外と少し離れたところ、社会や他人のことは良く見えますが、
いざ自分の事、さらに自分の心の内側のことになるとあまり真剣に考えようとはしません。
しかし、そのことは大切です。
今回の個所にはその心の内側を真剣に見つめた人の姿がでてきます。
パウロという人物です。
パウロは世の中的には非の打ち所のない人物でした。
しかし彼は自分のことを「みじめな人間」(24節)といっています。
それは自分の内でしたくない悪をしてしまう力、また行いたい善をできない力に打ち勝てないことでした。
パウロはそのような力を「罪と死の原理」(8:2)と呼び、この原理に打ち勝てない苦しさを告白しています。
しかし、彼は同時に「主イエス・キリストのゆえに神に感謝します」(25節)とも告白をしています。
このイエス様のうちにその原理から救いがあることを体験していました。
イエス様はその罪を解決してくださる方です。
まずイエス様は罪の結果を解決してくださいます。
罪の結果、私たちは神のさばきを受けなければなりません。
その罰をイエス様が十字架で負ってくださったのです。
そして結果だけではなくご自身にある「いのちの御霊の原理」と呼ばれるものによって私たちを罪と死の原理から解放してくださるのです。
そして私たちに本当の心の自由を与えてくださるのです。
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